人間の魂に活力をみなぎらせるものは「哲学」と「使命観」です。
これはMR転職情報で医療界を目指している方などに特に言いたいことです。
「哲学」すなわち人生をどう生き抜くか・・・
これについては「一隅を照らす」ことが院長の道です。
次は「使命観」です。
同じ仕事でも使命観に裏打ちされた仕事は一味違うものです。
なぜならば魂が宿っているからです。
それゆえに魅力的でキラキラ輝いてきます。
奈良の薬師寺の管長さんは『心』と題する著書のなかで、次のように書いておられます。
「このころは、寺にとってもまたたいへんな時期でありました。
寺は疲弊のどん底にありました。
師匠の凝胤が一人で説教し、お経もあげるという状態でした。
寺の建物もすっかり傷んでおりました。
薬師三尊が天気のときは日光浴をされ、そのかわり雨が降ってきたら傘をさして法要しなけれぼならない有様でした。雨もりがするのです。
そういう中で、師匠一人が頑張っているのです。
私たちがいても役に立たないかもしれないけれど、いなかったら、やはり困るんじゃないかと思わずにはいられない。
そういうわけで、年寄ったおやじのうしろ姿を見ると、私流の出家の決意が一日一日と延ぼされてしまうのです。
そのうちに私は学校を卒業しました。卒業した日、いい機会だと思いましたので、師匠のところへまいり、こういいました。
"私も大学を卒業させてもらいました。これからは学校の先生でもしながら、収入の道をはかろうと思うのですが......"
すると、師匠は"坊主はよけいなことを考えるな。二足わらじははくな"というのです。
そうはいっても、
"そうでもしなければ食えません"
と申しますと、
"それは次元が違う。二足わらじは絶対許さん"というばかりです。
そして
"食えなんだら、食わんといたらいいやないか"
という。
"食うこと考えなかったら、死んでしまいます"
"そんなら死んでしまえばいいやないか"
最後におやじはそういいました。
坊主の道でよけいなことを考えずに、一生懸命やっていたら世間は食わしてくれるのだというのです」。