とりあげた種のなかに、青い花うける小型のものがあり、カンパヌラ・ポルテンシュラギアナという長い学名を持った種です。
ファラーによれば、この植物は、原産地のユーゴスラビアではたくさん生えていて、ごくふつうの植物だといいます。
「ダルマチア地方東部一帯にたくさんあり、壁や割れ目・・・
たとえばアルミサやマカルスケア付近など、県域の崖に見られる、などに生えている。」
・・・もっと引用してみます。
「この植物が持っている、毛のないすべすべした葉に観賞価値を見出したのだろうが、葉が茂りすぎることと、しかもおびただしく咲きそろう星型の董色の花の陰になって肝心の葉が見えなくなることを、誰も予想しなかったにちがいない。」
・・・これが書かれたのは1922年のことです。
それから70年たって、この種はユーゴスラビアでは非常にまれにしか見られないとされており、植物園に配布されるヨーロッパの絶滅危惧植物のリストに掲げられています。
ただし、この植物はよく栽培されているので、その点では、絶滅の危機をまぬがれています。
ポピュラーなためにあまり人の注意を引くことはありませんが、毎年夏の終わりになると、藤青色の花が地面を埋め尽くすのです。