20~30年もかけて技術に習熟した技能工であり、2、3年でガラリと変わってしまうようなエレクトロニクス技術には、背を向けます。
西ドイツが先端技術として.機械技術に近い原子力を選んだのも納得がいきますね。
イギリスはどうかといえば、ハイテクとはいいながらも、テクノロジーではなくサイエンスの方にばかり、目がいってしまう傾向が強いのです。
イギリスはサイエンティストの国であり、理工系の優秀な人は、みな研究畑に進みます。
それも基礎研究に向かうのです。
従って、いまでもノーベル賞受賞者は多いです。
人口比でいえば、アメリカと並ぶレベルにあります。
そのノーベル賞の成果が、イギリス国内では先端技術としてはモノにならないのが惜しいですね。
例えば、X線を使って人体の"輪切り図"を映し出すコンピュータートモグラフィー(CT)があります。
これはイギリスのG・N・ハウンスフィールドが発明し、ノーベル賞を受賞しました。
そのCTをイギリスのEMI社が一応、実用化したものの、ビジネスとしては失敗し、アメリカのGEにCTの部門を売却してしまいました。